イメージの断片①〜事件のニュース

犯罪のニュースを見ると 関係ないと言ってはいけないと思うことが多い

幼女連続殺人事件の時 ぼくは小学生で狭山市に住んでいた 隣の入間市で事件があって 通っていた小学校の向かいの幼稚園に 捜索の看板が立てられていたので被害者の名前を今でも覚えている 被害者はみんな女子だから 男子の自分は関係ないと思っていたので身の危険を感じることはなかったけれど 親は気にしていたし なんとなく地域に異様な雰囲気があったように記憶している 風邪をひいて学校を休んだ日 母は用事があって外出をしている間に 新聞に掲載された犯人の手紙を こっそり恐る恐る布団の中で読んだ それは見てはいけないもののような気がした

犯人が捕まって 彼の生い立ちや事件の背景を聞いたとき これは社会の問題で 自分も関係しているんだと思った 自分が社会の一員だということを初めて実感したのはこのときだったような気がする

自分の中で 世界が変わった瞬間の一つなので このことはずっと描きたいと思っていたけれど テレビで見た出来事をどのように描いたらいいのか解らなくて ずっと手をつけずにいた 一連の小さいドローイングの中でなら大丈夫かもしれないと思って 実験として思い切って描いてみた

まだ自分に直接関係のないことを描くことに抵抗があるんだけど こだわりもスタイルも どんどん捨ててい毛たらいいなあと思っている

これは事件のニュースを見た記憶から描いたもの 350枚以上ある中で片手で数える程度しかない 基本的に自分の体験と記憶から描いているので 記憶の中のことだけど テレビで見たものを描くことに抵抗があるので 具体的な描写ができなかった

 

これは当時住んでいた狭山市の 近所の空き地を描いたもの 夕方自転車で で前を通ったときに 雑草が伸び放題の人気のない空き地に 不穏な空気を感じたその時の記憶から描いている

 

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この記事を書いた人

i am painter
my drawing is poetry
image personal primitive memory

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