絵画の過程①〜描いているとき考えていること

三面鏡の絵です。子供のころ実家にあったものです。

合わせ鏡の奥に広がる世界が面白くて、よく覗き込んでいました。

以前から時々描いていますが、まだしっくりきません。

展示のテーマが万華鏡なので、なんとか今回の展示に出したいと思っています。

正方形のキャンバスに描いてみたがイマイチでした。

数ヶ月放置していましたが、この後上からジェッソを塗って潰しました。展示に向けて描いているものです

はじめに描いたときと同じ構図で描いています。

悪くないと思うけど、しっくりこないのです

密度を上げてきたけど、この先にゴールはないと判断。

もう一枚描くことにした。

4時に起床して。作業場に向かいました。周りの空間の狭さが良くないのかと考えていました。

P型に描いていたのでF型のキャンバスに変えました。特定のだれかを描いているわけではないのですが、

いつもなんとなく男性っぽくなってしまうので、女の子風にしてみました。

「なんとなく」そういうことをするのは良くないと思っているのですが、

いつもと違うことをして現状を打開したいと思いました。描き方は本当にその時描く絵で違います。

今回は塗り重ねるように描いています

背景を広げました。実験です

このへんまでは悪くないと思っていましたが、この辺からはっきりダメだと思い始めました。必然性がないのに女性にするのは違和感を感じるのでやめました。

子供のころの記憶から描いているので子供を描きたい気持ちはあります。

でも自分を描いているのではありません。

誰でもない、ただ人の影を描きたいと思っています。腕に違和感を感じるのでポーズを変えてみました。

これはこれで悪くはない。煮詰まってきたので一度拭き取りました。

構成し直します。やっぱり鏡を開く腕が欲しい。良くなりそうな気配はあったけどこれじゃ前のとほとんど同じで良くなっていない。腕を変えたけど、納得いかないものになってしまった。

ずっとこの腕がポイントだと思っている。

自然に描いてはいけない、不自然なところが大事だと思っている。

でも納得いかない。

流しでタワシでこすって洗い流しました。Aqylaは水で流せます。

残念な結果に終わった。展示まで日ががないので焦りがある。

朝ごはんをたべて加藤一二三先生の動画を見て、闘志を奮い立たせて午後の作業に入ります。
午前中にもう一枚描いていたものの続きを描くことにしました。

こちらはキャンバスをP型で描きました。

チタニウムホワイトが切れてしまいそうなのでグレーを使っているのですが、

これが悪くないと思っています。さっさと買いに行けばいいのですが、

描きたくて買いに行けません。横の余白がいらないんじゃないか、との意見を取り入れて構図を変えました。

普段は描いている途中で人に意見を聞くことはありませんが、

これがきっかけで先が見えてきました。

時間をかけて描く楽しみを久しぶりに味わっています。

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この記事を書いた人

i am painter
my drawing is poetry
image personal primitive memory

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