ここまでの流れはこちら→描いている時に考えていること
もう大丈夫だと思っていましたが、ドツボにはまります。
いつものマンガみたいな表現で平面的に仕上げるか、
リアリティを求めて立体的に仕上げるかで迷いが生じます。
ちょとわざとらしいような気がする、と思い始めます。
悪くないけど違う表現もしてみたい。
ここでもう一枚描けばよかったのですが、思い切って変えてしまいます。
個人的にはここがこの絵のピークだったように思います。
ここで手を止めればよかった。落ち着いて、良く見極めてから手を入れればよかった。
鏡の奥に広がりをもたせたくなって壊してしまいました。
それはもう一枚描いてそっちで試してみればよかったんです。
奥行きを出そうと決めたのに、平面的な処理からも離れられなくて中途半端。
迷走
ジェッソで塗りつぶしてしまった。
正面に一人の人物が写っている構図と鏡を開いている人を描く構図から離れることにした。
そしたら突然、最近描き始めた鳥人間を描きたくなったので描いてみた。
鳥人間は意味があって描き始めたわけではありません。
通常、あたまでかんがえたもの、必然ではないものは描かないようにしています。
ただ、その枠を壊したい気持ちもあります。
展示直前のこの時期ですが思い切ってチャレンジすることにしました。
さっと描いた感じ悪くないと思った。
可能性を感じます。
この辺まではいけるんじゃないかと思ったがまたも煮詰まってきました。足掻いているところ。もがいているところ。密度が上がることで画面が死んでいくような気がする。
もうダメっぽい……。
1日頑張ったのですが、頭を冷やします。
新しい可能性が見えた瞬間はあったのですが、捕まえ切れませんでした。
ぼくが絵を描くプロセスはだいたいこんな感じです。
紆余曲折、山あり谷ありで毎回ドラマがあります。
他の人はどうやって描いているのでしょう。
学部が彫刻だったので、人が絵を描いているところをあまり見たことがないのです。
→ 絵画の過程③